毎日40人・年間1万人以上と会話しているRyoです。薬局で働いてて一番嬉しいのって、患者さんに名前を覚えてもらえることなんですよね。
でも「薬剤師の○○です」って普通に自己紹介しても、なかなか覚えてもらえません。実は名前を覚えてもらうには、ちょっとしたコツがあるんです。
今日は年間1万人と接客してわかった、印象に残る自己紹介の方法をお話しします。
なぜ名前を覚えてもらえないのか?
薬局って、患者さんからすると「薬をもらう場所」でしかないんです。
薬剤師の顔や名前なんて、正直どうでもいい。薬さえもらえればそれでOK。だから普通に「薬剤師の田中です」って言っても、1分後には忘れられてます。
私も新人の頃は、何回も同じ患者さんに自己紹介してました。「あれ?前にもお会いしませんでしたっけ?」って言われると、めちゃくちゃ凹みましたね。
でも名前を覚えてもらえるようになると、患者さんとの関係が一気に変わります。「Ryoさんがいる時に来て良かった」って言ってもらえるようになるんです。
印象に残る自己紹介の5つのポイント
1. 名前と一緒に「覚えやすい特徴」を伝える
単純に名前だけ言うより、覚えやすい特徴を一緒に伝えます。
例:
- 「薬剤師のRyoです。『涼しい』の『りょう』で覚えやすいです」
- 「薬剤師の田中です。『た』が2つの田中です」
- 「薬剤師の佐藤です。砂糖じゃない方の佐藤です」
この「覚えやすい特徴」が記憶のフックになるんです。
80歳の山田おばあちゃんに「Ryoです。涼しいの『りょう』です」って言ったら、次回来局時に「涼しいRyoくん!」って覚えててくれました。
2. 相手の名前を先に確認してから自己紹介
これ、意外と効果的なんです。
「○○さんですね。担当させていただきます薬剤師のRyoです。よろしくお願いします」
相手の名前を先に呼ぶことで、「この人は私のことを大切に思ってくれてる」って印象を与えられます。そうすると、相手も自然とこちらの名前に注意を向けてくれます。
3. 笑顔と明るい声で「よろしくお願いします」
当たり前すぎるんですけど、これが一番重要です。
暗い声で「薬剤師の○○です」って言われても、全然印象に残りません。でも笑顔で「薬剤師のRyoです!今日はよろしくお願いします!」って言うと、確実に印象に残ります。
声のポイント:
- 普段より少し高めのトーン
- はっきりとした発音
- 最後の「よろしくお願いします」を丁寧に
4. 初回は必ず名刺を渡す
薬局で名刺を渡す習慣って、まだ少ないですよね。でもこれ、すげー効果的です。
私は簡単な名刺を作って、初回の患者さんには必ず渡してます。「何かご不明な点があれば、いつでもお電話ください」って言いながら。
名刺があると、家に帰ってからも名前を思い出してもらいやすいんです。
5. 印象的なエピソードを一つ添える
これは上級テクニックですが、短いエピソードを添えると記憶に残りやすくなります。
例:
- 「薬剤師のRyoです。実は薬剤師になる前は全然違う仕事をしてたんですよ」
- 「田中です。この薬局で働いて10年になります」
- 「佐藤です。3人の子どもがいるので、お子さんのお薬のことなら何でも聞いてください」
ただし、長すぎるエピソードは逆効果。1文程度で簡潔に。
シチュエーション別自己紹介
初回の患者さんの場合
「はじめまして。○○さんですね。担当させていただきます薬剤師のRyoです。『涼しい』の『りょう』で覚えやすいです。今日はよろしくお願いします。こちら私の名刺です。何かご不明な点があれば、いつでもお電話ください。」
2回目以降の患者さんの場合
「○○さん、お疲れ様です。薬剤師のRyoです。今日もよろしくお願いします。」
シンプルでも、毎回名前を言うことで記憶に定着させます。
高齢者の患者さんの場合
「○○さん、こんにちは。薬剤師のRyoです。『涼しい』の『りょう』です。○○さんのお薬を担当させていただきます。わからないことがあれば、何でも聞いてくださいね。」
ゆっくり、はっきりと話すのがポイント。
名前を覚えてもらった後の効果
名前を覚えてもらえると、患者さんとの関係が劇的に変わります。
変化の例:
- 「Ryoさんいますか?」って指名してもらえる
- 薬のことで不安があると、真っ先に相談してくれる
- 他の薬局じゃなくて、うちの薬局を選んでくれる
- 家族や友人を紹介してくれる
60代の鈴木さんは、最初は「薬剤師さん」って呼んでたんですが、3回目の来局で「Ryoくん」って覚えてくれました。それからは薬のことで何か心配があると、「Ryoくんに聞きたい」って指名してくれるようになったんです。
よくある失敗パターン
失敗パターン1:毎回違う自己紹介をする
「今日は薬剤師の田中です」「こんにちは、田中と申します」
統一性がないと覚えてもらいにくいです。自己紹介のパターンは固定化しましょう。
失敗パターン2:名前だけ言って終わり
「田中です。」だけだと、印象に残りません。
必ず「よろしくお願いします」「担当させていただきます」などの言葉を添える。
失敗パターン3:下を向いて自己紹介
処方箋を見ながら「田中です」って言っても、全然印象に残りません。
必ず相手の目を見て、笑顔で自己紹介する。
まとめ:自己紹介は信頼関係の第一歩
名前を覚えてもらうって、患者さんとの信頼関係構築の第一歩です。
ポイントまとめ:
- 覚えやすい特徴を一緒に伝える
- 相手の名前を先に確認
- 笑顔と明るい声
- 名刺を活用
- 印象的なエピソードを添える
最初は恥ずかしいかもしれませんが、名前を覚えてもらえた時の嬉しさは格別です。患者さんに「○○さんがいて良かった」って思ってもらえるように、自己紹介から始めてみませんか?
私も毎日試行錯誤してますが、名前を覚えてもらえると薬剤師の仕事がもっと楽しくなりますよ!