毎日40人・年間1万人以上と会話しているRyoです。褒めるのが苦手で「別に言わなくても伝わるだろ」と思っていた時期がありました。でも、実際に患者さんやスタッフに承認の言葉をかけると、目に見えてモチベーションが上がるのを何度も目撃してきました。今回は、相手を伸ばすための承認の使い方を、現場でのエピソードを交えて紹介します。
承認の言葉が持つ力
承認されると人は動く
人は誰しも認められたい生き物です。「今日も頑張ってますね」と声をかけるだけで、相手の表情がぱっと明るくなる。以前、薬を丁寧に管理していた患者さんに「すごく丁寧ですね」と伝えたら、「そんなふうに言われたの初めて」と嬉しそうに話してくれました。承認はやる気スイッチの場所を教えてくれる鍵みたいなものです。
否定より承認が先
改善してほしい点があっても、いきなり注意すると相手は防御モードになります。まずは良い点を見つけて承認し、その後で改善点を提案すると受け入れられやすい。これを意識するようになってから、スタッフとのやり取りがマジでスムーズになりました。
承認の言葉を上手に使うコツ
具体的に褒める
「すごい」「えらい」だけでは薄っぺらく聞こえます。「カルテの整理が早くなったね」「丁寧な言い方で助かるよ」と具体的に伝えると、相手は自分の行動を振り返りやすい。僕自身も褒められるときは具体的だと「ちゃんと見てくれてるんだな」と感じます。
タイミングは即時
承認は鮮度が命です。行動を見たその場で伝えるのがベスト。以前、忙しさにかまけて後で褒めようと思っていたら、タイミングを逃してしまい、相手がモチベーションを落としてしまったことがありました。面倒でもその場で言う。それだけで全然違います。
小さな努力も拾う
派手な成果だけでなく、ちょっとした行動も見逃さずに言葉にする。「資料をまとめてくれて助かった」「今日は早めに声をかけてくれてありがとう」など、些細な承認が積み重なると、相手の自己肯定感がどんどん高まります。
薬局での承認活用例
例1: 研修中の新人スタッフ
新人さんが患者さんへの案内を丁寧に行っていたので、「今の説明、すごく分かりやすかったよ」と声をかけました。彼女は照れながらも嬉しそうで、その後も積極的に質問してくれるようになりました。承認の一言で成長スピードが変わるのを実感した瞬間です。
例2: 継続治療中の患者さん
血圧を毎日記録している患者さんに、「毎日欠かさず記録されているの、さすがですね」と伝えると、「言われたら続けられる気がします」と笑ってくれました。承認は行動の継続を支える最強のサプリみたいなものですね。
まとめ:承認は相手を動かす魔法の言葉
承認の言葉は、相手のやる気と自己肯定感を同時に育てます。面倒でも小さな努力を見つけて言葉にするだけで、関係性は大きく変わる。薬局でも家庭でも職場でも、今日から使える承認テクニックをぜひ試してみてください。やる気がぐんぐん伸びる様子を見るのは、こっちもすげー楽しいですよ。