デスマーチとは?プロジェクトが崩壊する働き方と回避のヒント
毎日40人・年間1万人以上と会話しているRyoです。薬局で働いてても、取引先のシステム会社の人とか、製薬会社の営業さんから「今デスマーチ中で…」って話をよく聞くんですよね。
IT業界だけじゃなくて、どの業界にも存在する「デスマーチ」。一体何なのか、どう対処すればいいのか、現場の経験から解説します。
デスマーチって何?
デスマーチ(Death March)は、無謀な計画で進行するプロジェクトのこと。
- 明らかに無理なスケジュール
- 不足した人員
- 曖昧な要求仕様
- 無制限の残業
これらが組み合わさって、メンバーが心身ともに追い詰められる状況を指します。元々はソフトウェア開発の用語だけど、今じゃあらゆる業界で使われてる。
デスマーチの典型的なパターン
パターン1:無茶な納期設定
「来月までに仕上げて」って、どう考えても3ヶ月はかかる仕事を押し付けられる。
パターン2:途中での仕様変更
「やっぱりこっちの機能も追加して」って、プロジェクト半ばで要求が変わる。
パターン3:人員不足の放置
「みんなで頑張ろう」って精神論で、明らかに足りない人手をカバーしようとする。
パターン4:責任の曖昧さ
誰が何を決めるのか不明確で、問題が起きても対処が遅れる。
デスマーチが起こる原因
営業の過大な約束
「できます!」って安易に受注して、現場に丸投げ。薬局でも「この日までに在庫確保します」って約束して、後でバタバタするパターンある。
管理者のスキル不足
プロジェクト管理の経験がない人が仕切って、計画がグダグダになる。
組織の体質
「気合いでなんとかなる」「残業は当たり前」っていう古い体質。
クライアントの無理解
「ITなんて簡単でしょ?」「薬の準備なんてすぐできるでしょ?」って現場を知らない人の無茶振り。
デスマーチの兆候を見抜く
計画段階での危険信号
- 根拠のないスケジュール
- 「とりあえずやってみよう」の多用
- リスクの軽視
- バッファ時間の欠如
進行中の危険信号
- 連日の深夜残業
- メンバーの離脱
- 品質の妥協
- コミュニケーション不足
デスマーチに巻き込まれた時の対処法
1. 現状を正確に把握
感情論じゃなくて、数字で現状を整理する。「あと何日で何をやる必要があるか」を冷静に分析。
2. 優先順位の明確化
「全部やる」じゃなくて「これは絶対、これは後回し」って優先順位をつける。
3. 早めの相談・報告
「頑張ればなんとかなる」って抱え込まない。上司やクライアントに早めに状況報告。
4. 体調管理の徹底
睡眠時間は最低限確保。体調崩したら元も子もない。
管理者として避けるべき行動
無責任な楽観視
「なんとかなるでしょ」は禁句。現実的な計画を立てる。
精神論への逃避
「気合いで乗り切ろう」じゃなくて、具体的な対策を考える。
問題の先送り
「後で考えよう」じゃなくて、問題は早期対処。
メンバーの限界無視
「まだいけるでしょ」じゃなくて、メンバーの状況を把握する。
薬局での経験から学んだこと
現実的な計画の大切さ
インフルエンザワクチンの準備とか、「いつまでに何本必要」って現実的な計画立てないと絶対破綻する。
コミュニケーションの重要性
「大丈夫?」「何か困ってる?」って普段から声かけしてると、問題の早期発見ができる。
代替案の準備
「もしダメだったら」って代替案を常に考えておく。
デスマーチを回避するために
プロジェクト開始前
- 現実的なスケジュール設定
- 十分なリソース確保
- リスクの洗い出し
- 責任範囲の明確化
プロジェクト進行中
- 定期的な進捗確認
- 問題の早期発見・対処
- メンバーの健康管理
- 柔軟な計画変更
いつ逃げるべきか
正直、改善の見込みがないデスマーチからは逃げるのも必要。以下の状況なら真剣に転職を検討:
- 体調を崩している
- 家族関係に影響が出ている
- スキルアップにつながらない
- 会社が改善する気がない
まとめ
デスマーチは避けられるなら避けるのが一番。でも、巻き込まれちゃった時は一人で抱え込まないことが大切。
薬局で学んだのは「チームワーク」と「現実的な計画」の重要性。無茶な計画に振り回されるより、みんなで協力して現実的な解決策を見つける方がずっと効率的。
あなたの健康と人生が一番大事。デスマーチに人生を捧げる必要はありません。冷静に状況を判断して、適切な行動を取ってくださいね。