毎日40人・年間1万人以上と会話しているRyoです。調剤現場での経験から、初対面の方とのやりとりで一番大切なのは最初と最後の印象だと痛感しています。
「DMを送りたいけど、どう始めればいいかわからん…」そんな悩み、めちゃくちゃわかります。実際、現場でも初対面の患者さんとの会話で、最初の一言で雰囲気が決まることが多いんですよね。
なぜDMの始め方・終わり方が重要なのか
第一印象が全てを決める
人間の脳は最初の7秒で相手の印象を決めると言われています。これはDMでも同じ。最初の一行で「この人、なんか怪しい」と思われたら、その後どんなに良い内容を書いても読んでもらえません。
薬局でも、受付での最初の挨拶で患者さんの警戒心が和らぐか、逆に構えられるかが決まります。DMも全く同じなんです。
終わり方で関係が続くかが決まる
意外と見落とされがちなのが終わり方。現場で感じるのは、会話の終わり方が次回の関係性を左右するということです。
突然ぶっきらぼうに終わると「なんか感じ悪い人だな」と思われるし、逆に丁寧すぎると「この人、距離感おかしくない?」となってしまいます。
DMの基本構造を理解しよう
失敗しないDMの4つのパート
現場での会話と同じように、DMにも基本的な流れがあります:
- 挨拶・自己紹介(相手の警戒心を解く)
- 要件の前置き(なぜ連絡したかの理由)
- 本題(具体的な用件)
- 締めの挨拶(次につながる終わり方)
この流れを無視すると、どんなに良い内容でも相手に伝わりません。
【始め方編】シーン別テンプレート25選
ビジネス系DM
初回取引先へ
- 初めてご連絡させていただきます。○○会社の○○と申します。
- 突然のご連絡失礼いたします。○○でお世話になっております○○です。
- ○○の件でご相談があり、ご連絡いたしました。○○と申します。
既存の取引先へ
- いつもお世話になっております。○○です。
- お疲れ様です。○○の件でご連絡いたします。
- 先日はありがとうございました。○○です。
上司・目上の方へ
- お疲れ様でございます。○○部の○○です。
- いつもご指導いただき、ありがとうございます。○○です。
- 恐れ入ります。○○についてご相談があります。
インフルエンサー・著名人へのDM
コラボ提案系
- 初めてご連絡させていただきます。いつも投稿を拝見しております○○と申します。
- 突然のご連絡失礼いたします。○○様の活動に共感し、ご連絡いたしました。
- ○○についての投稿を拝見し、ぜひお話しできればと思いご連絡いたします。
ファンレター系
- いつも素敵な投稿をありがとうございます。
- ○○様の○○に関する投稿にとても感銘を受けました。
- はじめまして。○○様の活動を応援しています○○と申します。
SNS・友人関係
久しぶりの連絡
- お久しぶりです!元気にしてますか?
- 久しぶりにDMします。○○です、覚えてますか?
- 最近どうしてる?急にごめん、○○だよ!
初対面フォロワーへ
- フォローいただきありがとうございます。
- いつもいいねありがとうございます。
- 投稿を見て共感することが多く、ご挨拶したくて。
お客様・患者様への連絡
アフターフォロー
- 先日はご来店いただき、ありがとうございました。
- ○○の件、その後いかがでしょうか?
- お疲れ様です。○○についてご連絡いたします。
予約・確認系
- いつもありがとうございます。○○の件でご連絡いたします。
- お世話になっております。予約の確認でご連絡いたします。
【終わり方編】印象に残る締め方25選
ビジネス系締め
返信を求める場合
- ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
- お忙しい中恐縮ですが、ご返信お待ちしております。
- ご都合の良い時にご連絡いただけますと幸いです。
情報提供のみの場合
- 取り急ぎご連絡まで。何かご不明点があればいつでもお声がけください。
- 参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
- またの機会にお役に立てるよう努めます。
カジュアル系締め
友人・知人へ
- また連絡するね!
- 返事は急がないから、時間あるときで大丈夫だよ。
- 何かあったらいつでも連絡してね。
SNS系
- これからもよろしくお願いします。
- また絡んでもらえると嬉しいです。
- 素敵な投稿、楽しみにしています。
丁寧系締め
目上の方・重要な相手へ
- お忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。
- 貴重なお時間をいただき、恐縮です。
- ご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
やってはいけないNG例
始め方のNG集
実際に現場でも見かける、相手を不快にさせてしまう始め方:
✗ 長すぎる前置き
「突然のご連絡、大変失礼いたします。私、○○と申しまして、実は○○な経緯があり…」
✗ いきなり本題
「○○を購入してください」「○○の件、どうですか?」
✗ 馴れ馴れしすぎ
「お疲れ〜!」「元気?急だけど…」
終わり方のNG集
✗ 突然終了
本文だけ書いて締めの言葉なし
✗ プレッシャーをかける
「至急ご返信ください」「必ずお返事をお願いします」
✗ 過度な遠慮
「お忙しいとは思いますが、もしよろしければ、お時間があるときに、もし可能でしたら…」
相手のタイプ別アプローチ方法
忙しい人への配慮
現場で忙しい医師や看護師さんと話すとき、時間を意識した話し方をするのと同じです。
- 要点を先に書く
- 「簡潔にご連絡いたします」などの前置きを入れる
- 返信の期限に余裕を持たせる
慎重な人への配慮
警戒心が強い方には、安心感を与えることが大切:
- 自己紹介を詳しく
- 連絡先や所属を明記
- 相手のメリットを明確に示す
フレンドリーな人への配慮
親しみやすい方には、適度なカジュアルさを:
- 絵文字を少し使う
- 共通の話題から入る
- 親近感のある表現を使う
DMでの距離感の取り方
初回は丁寧に、段階的に親しく
薬局での患者さんとの関係も同じですが、最初は丁寧語から始めて、相手の反応を見ながら段階的に距離を縮めます。
- 1通目: 完全な敬語
- 2-3通目: 少しカジュアルに
- 4通目以降: 相手に合わせて調整
相手の文体に合わせる
これ、マジで重要です。相手が「です・ます」調なのに、こちらがタメ口だと違和感しかありません。薬局でも、患者さんの話し方に合わせることで、スムーズなコミュニケーションが取れます。
実践で使えるチェックリスト
DMを送る前に、これだけは確認してください:
始め方チェック
- 挨拶は適切か
- 自己紹介は含まれているか
- なぜ連絡したかの理由は明確か
- 相手への配慮は示せているか
終わり方チェック
- 感謝の気持ちは伝わるか
- 次のアクションは明確か
- プレッシャーをかけていないか
- 関係継続への意欲は示せているか
まとめ:自然で印象の良いDMを心がけよう
結局のところ、DMも対面での会話も基本は同じです。相手の立場に立って、どんな言葉をかけられたら嬉しいかを考えることが一番大切。
現場での経験から言えるのは、完璧である必要はないということ。むしろ、少し人間らしさが見える方が相手も親しみを感じてくれます。
今回紹介したテンプレートも、あくまで参考程度に。あなたらしさを大切にしながら、相手に配慮した言葉を選んでくださいね。
最初はぎこちなくても、慣れてくれば自然に良い感じのDMが書けるようになります。まずは基本の型から始めて、少しずつ自分なりのスタイルを見つけていきましょう。