毎日40人・年間1万人以上と会話しているRyoです。相手の弱点ばかり指摘していた頃は、会話が続かずにお互い疲れるばかりでした。ところが、強みに目を向ける質問を投げかけるようになってから、患者さんの表情がぱっと明るくなり、会話の流れも自然に広がるようになったんです。今回は自己肯定感を高める質問のコツを、薬局での実体験とともに紹介します。
強みを引き出す質問の大切さ
質問が相手の心を開く
人は質問されると考え始めます。「最近うまくいったことはありますか?」と聞くだけで、相手の頭の中に成功体験が浮かび、自信が芽生えていく。以前、自己評価が低い患者さんにこの質問を投げたら、「孫に喜ばれる料理を作れた」と嬉しそうに話してくれました。質問は相手の記憶の宝箱を開ける鍵ですね。
強みに焦点を当てる効果
弱点を掘り返すと、相手は守りに入ります。逆に「得意なことは何ですか?」と聞くと、自己肯定感がグッと上がる。僕自身、ダメ出しばかりされているときはやる気が出ませんが、「ここが良かった」と指摘されると単純に頑張ろうと思えます。人は強みを聞かれるだけで、気分がポジティブになるんです。
強みを引き出す質問テクニック
オープンクエスチョンを使う
「はい」「いいえ」で答えられない質問を投げます。「最近挑戦したことは?」「得意な作業って何ですか?」など。以前、薬歴の入力が早いスタッフに「どうやってそんなに早くできるの?」と聞いたら、独自のショートカットを教えてくれて驚きました。質問一つでノウハウも共有されるんですよね。
過去の成功体験を掘り起こす
「過去に一番うまくいった仕事は?」「子どもの頃から得意だったことって?」といった質問は、相手の強みを思い出させます。患者さんに「若い頃、何か得意なスポーツありました?」と聞いたら、「実は剣道で全国行ったんだ」と胸を張って教えてくれました。そこから体の動きや健康の話に発展し、会話が弾んだのを覚えています。
可能性を感じさせる未来質問
「今後どんなことに挑戦してみたいですか?」と未来の話を振ると、相手は自分の可能性に気づきます。僕もスタッフにこの質問をしたら、「資格を取りたい」と返ってきて、サポート体制を整えるきっかけになりました。
薬局での実践例
例1: 自信を失っていた患者さん
治療が長引き、疲れていた患者さんに「これまで続けられていることって何かありますか?」と聞いてみました。すると「毎日散歩だけは続けてる」と答えてくれたので、「それはすごいですよ。なかなかできることじゃない」と承認。患者さんは少し照れながらも笑顔を見せ、次の来局時にはさらに歩数が増えていました。
例2: スタッフとの面談
スタッフの強みを知りたくて、「仕事で一番楽しい瞬間は?」と尋ねると、「患者さんに名前を覚えてもらえたとき」と即答。そこから受付業務を中心に任せるようにしたら、患者さんからの信頼が一気に高まりました。質問一つで適材適所が見えてくるものです。
まとめ:質問で強みを引き出し自己肯定感アップ
強みを引き出す質問は、相手の心にポジティブな光を当てます。面倒でも一歩踏み込んで質問するだけで、相手の表情や行動が変わる。薬局でも、家族でも、職場でも使えるテクニックなので、明日からぜひ試してみてください。質問の力を侮るなかれ。ほんと、会話がすげー楽しくなりますから。