非エンジニアのRyoです。
画像を保存するときに、PNGとWebPのどちらを選べばいいか迷ったことありませんか?私も最初は本当にわからんかったんです。透過背景が必要なときはPNG、でもファイルサイズを小さくしたいときはWebP…どっちがいいの?って感じでした。
今回は、PNGとWebPの違いを詳しく解説して、どんなときにどちらを選べばいいかのポイントをまとめてみました。実際に使ってみた経験も含めて、わかりやすく説明します。
よくある悩み:どっちを選べばいいの?
画像を保存するときに、PNGとWebPのどちらを選べばいいか迷いますよね。特にWebサイトを作るときは、表示速度と画質のバランスを考える必要があります。
よくある失敗パターン:
- 透過背景が必要なのにJPEGで保存してしまった
- ファイルサイズを小さくしたいのにPNGで保存してしまった
- 古いブラウザで表示できないWebPを使った
- 画質を重視しすぎてファイルサイズが大きくなってしまった
私も最初は、透過背景が必要な画像をJPEGで保存してしまって、背景が白くなってしまったことがあります。やり直しになってめちゃくちゃ面倒でした。
PNGとWebPの基本的な違い
PNG(Portable Network Graphics)
特徴:
- 1996年に開発された画像形式
- 透過背景(画像の背景を透明にできる機能)に対応
- 可逆圧縮(画像を圧縮しても、元の画質に完全に戻せる方式。画質劣化なし)
- ファイルサイズ(画像ファイルの容量。大きいほど読み込みに時間がかかる)が大きい
- すべてのブラウザで対応
得意な場面:
- 透過背景が必要な画像
- 画質を重視する場合
- ロゴやアイコン
- スクリーンショット
WebP(Web Picture)
特徴:
- 2010年にGoogleが開発
- 透過背景(画像の背景を透明にできる機能)に対応(2013年から)
- 高圧縮率(画像を小さくできる度合い。WebPはPNGより約30-50%小さくできる)
- ファイルサイズ(画像ファイルの容量)が小さい
- 古いブラウザ(インターネットを見るソフト)では対応していない場合がある
得意な場面:
- Webサイトの画像
- 写真やイラスト
- 表示速度を重視する場合
- モバイルサイト
ファイルサイズの比較
実際に同じ画像をPNGとWebPで保存して比較してみました。
この記事のサムネイル↓↓をツールで変換


比較結果:
- PNG:2087.6KB
- WebP:64.0KB
- 圧縮率(元のファイルサイズからどれだけ小さくできたかの割合):約96.9%削減
マジで、WebPの方がめちゃくちゃ小さいんです。でも、画質はほとんど変わらないので、Webサイトの表示速度(Webページが表示されるまでの時間)向上には効果的です。
もちろん見た目は遜色なし。以下に貼っておくのでダウンロードして比べてみて下さい。
左がPNGで右がWebP 違いほぼわからんのにサイズ25倍も違う


透過背景の対応状況
PNG
- 透過背景:完全対応
- アルファチャンネル(画像の透明度を管理する部分):対応
- ブラウザ対応:すべて対応
WebP
- 透過背景:対応(2013年以降)
- アルファチャンネル(画像の透明度を管理する部分):対応
- ブラウザ対応:IE11(Internet Explorer 11。古いWebブラウザ)以前は非対応
注意点:
古いブラウザ(IE11以前)ではWebPの透過背景が表示されない場合があります。その場合は、PNGのフォールバック画像(メインの画像が表示できない場合の代替画像)を用意する必要があります。
保存形式を選ぶときのポイント
1. 透過背景が必要な場合
WebPを選ぶ場合:
- モダンなブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edgeなど、最近のWebブラウザ)のみを対象にする
- フォールバック画像(メインの画像が表示できない場合の代替画像)を用意する
- ファイルサイズを重視する
PNGを選ぶ場合:
- すべてのブラウザに対応させたい
- 確実に透過背景を表示させたい
- 画質を重視する
2. ファイルサイズを重視する場合
WebPを選ぶ場合:
- Webサイトの表示速度(Webページが表示されるまでの時間)を向上させたい
- モバイルサイト(スマホやタブレットで見るWebサイト)を作る
- ストレージ容量(データを保存できる容量)を節約したい
PNGを選ぶ場合:
- 画質を最優先にする
- 印刷用の画像
- アーカイブ用途(長期間保存する目的)
3. ブラウザ対応を重視する場合
PNGを選ぶ場合:
- すべてのブラウザで確実に表示させたい
- 企業サイト(会社の公式Webサイト)など、安定性を重視する
- 古いデバイス(古いスマホやパソコン)も対象にする
WebPを選ぶ場合:
- モダンなブラウザのみを対象にする
- プログレッシブエンハンスメント(新しいブラウザでは高機能、古いブラウザでは基本機能で動作させる方式)を採用する
実際の使用例
Webサイトの画像
WebPを推奨:
- 商品画像
- バナー画像
- ブログ記事の画像
理由:
ファイルサイズが小さいので、ページの読み込み速度が向上します。
ロゴやアイコン
PNGを推奨:
- 企業ロゴ
- アプリアイコン
- ナビゲーションアイコン
理由:
透過背景が必要で、すべてのブラウザで確実に表示させる必要があるためです。
変換ツールの紹介
この作業めんどい?うちのツールで一発↓
自作ツールの特徴:
- PNGからWebPへの変換が簡単
- 透過背景を完全保持
- ドラッグ&ドロップで簡単操作
- 制限なしで使い放題
よくある質問(FAQ)
Q1. WebPは古いブラウザで表示されませんか?
A1. IE11以前のブラウザでは表示されない場合があります。その場合は、picture要素(HTMLのタグで、ブラウザによって異なる画像を表示させる機能)を使ってPNGのフォールバック画像を用意することをおすすめします。
Q2. PNGとWebP、どちらが画質が良いですか?
A2. PNGは可逆圧縮(画像を圧縮しても、元の画質に完全に戻せる方式)なので画質劣化がありません。WebPは非可逆圧縮(画像を圧縮すると、元の画質に完全には戻せない方式。ただし、目に見える劣化はほとんどありません)ですが、高品質設定では目に見える劣化はほとんどありません。
Q3. 透過背景がある画像はどちらを選べばいいですか?
A3. すべてのブラウザで確実に表示させたい場合はPNG、モダンなブラウザのみを対象にする場合はWebPを選ぶことをおすすめします。
Q4. ファイルサイズを小さくしたい場合は?
A4. WebPを選ぶことをおすすめします。PNGと比べて約30-50%程度ファイルサイズを削減できます。
まとめ
PNGとWebPの違いと、保存形式を選ぶときのポイントをまとめました。
選ぶポイント:
- 透過背景が必要か
- ファイルサイズを重視するか
- ブラウザ対応を重視するか
- 画質を重視するか
おすすめの使い分け:
- Webサイトの画像:WebP
- ロゴやアイコン:PNG
- 写真やイラスト:WebP
- 印刷用画像:PNG
最初は自作ツールでPNGからWebPに変換してみてください。透過背景も保持されるので、安心して使えます。