毎日薬局で40人のお客様と会話しているRyoです
「会話が続かない…」「相手の話が聞けない…」そんな悩み、ありませんか?
実は、会話の質は聞き手の姿勢で大きく変わります。同じ話でも、聞き手が変われば会話の深さや楽しさが全然違ってくるんです。
今日は、質問型コミュニケーションで相手の話を引き出す方法をお伝えします。これを実践すれば、どんな人とでも深い会話ができるようになりますよ!
なぜ聞き手が会話を変えるのか?
1. 聞き手の反応が話し手の意欲を左右する
話し手は、聞き手の反応を見ながら話を進めています。
良い聞き手の場合
- 相槌や頷きで「聞いている」ことを示す
- 適切な質問で話を深掘りする
- 相手の話に興味を持って聞く
悪い聞き手の場合
- スマートフォンを見ながら聞く
- 話の途中で自分の話を始める
- 相手の話に興味を示さない
2. 聞き手の質問が会話の方向性を決める
聞き手がどんな質問をするかで、会話の深さや広がりが決まります。
浅い質問
- 「それは大変でしたね」(共感だけで終わる)
- 「いつですか?」(事実確認だけで終わる)
深い質問
- 「その時、どのような気持ちでしたか?」(感情を深掘り)
- 「その経験から、何か学ばれたことはありますか?」(学びを引き出す)
質問型コミュニケーションの基本
1. 相手の話を最後まで聞く
質問をする前に、まず相手の話を最後まで聞きましょう。
実践のコツ
- 途中で話を遮らない
- 相手が話し終わるまで待つ
- 話の内容を理解してから質問する
2. 相手の言葉を活用する
相手が使った言葉や表現を、そのまま質問に含めましょう。
例文
相手:「最近、仕事が忙しくて大変なんです」
あなた:「忙しいということですが、具体的にどのようなことが忙しいと感じる原因になっていますか?」
3. 段階的に深掘りする
いきなり核心的な質問をするのではなく、段階的に深掘りしていきましょう。
段階的な質問の例
- 「最近、どのようなことが印象に残っていますか?」
- 「その出来事について、詳しく教えてもらえますか?」
- 「その時、どのような気持ちでしたか?」
- 「その経験から、何か学ばれたことはありますか?」
効果的な質問の種類
1. オープンクエスチョン
「はい・いいえ」で答えられる質問ではなく、相手が自由に話せる質問をしましょう。
良い質問の例
- 「どのように感じましたか?」
- 「なぜそう思われたんですか?」
- 「具体的には、どのようなことですか?」
避けるべき質問
- 「大丈夫ですか?」(「はい」で終わってしまう)
- 「困っていませんか?」(「いいえ」で終わってしまう)
2. フォローアップクエスチョン
相手の回答に対して、さらに詳しく聞きたいことを質問しましょう。
フォローアップクエスチョンの例
- 「それについて、もう少し詳しく教えてもらえますか?」
- 「その時、周りの人はどのような反応でしたか?」
- 「もし同じ状況になったら、今度はどうされますか?」
3. 感情を深掘りする質問
相手の感情や気持ちを理解するための質問をしましょう。
感情を深掘りする質問の例
- 「その時、どのような気持ちでしたか?」
- 「その経験から、どのような感情が生まれましたか?」
- 「今振り返って、どのように感じますか?」
聞き手としての姿勢
1. 興味を持って聞く
相手の話に興味を持って聞くことで、話し手の意欲が高まります。
興味を示す方法
- 相手の目を見て聞く
- 相槌や頷きで「聞いている」ことを示す
- 「それで?」「なるほど」などの言葉で反応する
2. 共感を示す
相手の感情に共感を示すことで、話しやすくなります。
共感の表現例
- 「それは大変でしたね」
- 「その気持ち、よく分かります」
- 「確かに、そう感じるのも無理ありませんね」
3. 判断を保留する
相手の話に対して、すぐに判断やアドバイスをしないようにしましょう。
判断を保留する方法
- 「なるほど、そうなんですね」
- 「その考え方、興味深いです」
- 「もう少し詳しく教えてもらえますか?」
質問型コミュニケーションの実践例
1. 日常会話での活用
相手:「最近、新しい趣味を始めたんです」
良い聞き方
- 「どんな趣味ですか?」(興味を示す)
- 「なぜその趣味を始めようと思ったんですか?」(動機を深掘り)
- 「始めてみて、どのような発見がありましたか?」(体験を深掘り)
悪い聞き方
- 「へー、そうなんですね」(興味を示さない)
- 「私も昔やってました」(自分の話を始める)
- 「時間があるんですね」(余計なコメント)
2. 仕事での活用
部下:「このプロジェクト、うまくいかないんです」
良い聞き方
- 「どのような課題があるんですか?」(具体的な問題を把握)
- 「これまでに、どのような対策を試されましたか?」(過去の取り組みを確認)
- 「理想的な解決策があったら、どのようなものですか?」(解決策の方向性を探る)
悪い聞き方
- 「頑張りなさい」(励ましだけで終わる)
- 「私の時はこうでした」(自分の経験談を話す)
- 「それは大変ですね」(共感だけで終わる)
よくある失敗パターンと対処法
1. 質問しすぎて相手が疲れる
失敗例
相手の話に対して、次々と質問を投げかける
対処法
- 相手のペースに合わせる
- 適度な間を空ける
- 相手が話したいことを優先する
2. 自分の話を始めてしまう
失敗例
相手の話に関連する自分の経験談を話し始める
対処法
- 相手の話を最後まで聞く
- 自分の話は相手が求めている時だけにする
- 「私も似たような経験があります」と言ってから、相手の話に戻す
3. 相手の話を聞いていない
失敗例
次の質問を考えすぎて、相手の回答をしっかり聞けていない
対処法
- 相手の話に集中する
- 質問は相手が話し終わってから考える
- 相手の言葉をそのまま質問に活用する
質問型コミュニケーションの効果
1. 相手との関係が深まる
適切な質問をすることで、相手との信頼関係が深まります。
効果
- 相手が話しやすくなる
- 相手の本音が聞ける
- 相手との距離が縮まる
2. 相手の成長をサポートできる
質問を通じて、相手が自分で考えるきっかけを作れます。
効果
- 相手が自分の考えを整理できる
- 相手が新しい視点に気づける
- 相手が自分で解決策を見つけられる
3. 自分の学びも増える
相手の話を聞くことで、自分も多くのことを学べます。
効果
- 新しい知識や経験を学べる
- 相手の視点や考え方を理解できる
- 自分のコミュニケーション力が向上する
まとめ
聞き手の姿勢が変われば、会話の質も大きく変わります。
質問型コミュニケーションを実践することで、相手の話を引き出し、深い会話を楽しむことができます。相手の話を最後まで聞き、適切な質問で深掘りすることを心がけましょう。
フォローアップクエスチョンについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ→フォローアップクエスチョンとは?例文と使い方まとめ
聞き手としての姿勢を変えて、より良いコミュニケーションを目指しましょう!