会議ファシリテーション実践ガイド

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会議って時間の無駄だと思ってませんか?

毎日40人・年間1万人以上と会話しているRyoです。薬局でのスタッフミーティングや医師との症例検討会を通じて、会議の進め方次第で結果が全然違うことを実感してます。

「会議が長いのに何も決まらない」「みんな黙ってて盛り上がらない」「結局いつもの人だけが話してる」って経験ありませんか?私も最初の頃は、30分で終わる予定が2時間になったり、何の結論も出ないまま終わったり…

でも会議ファシリテーションのスキルを身につけてから、薬局のミーティングが劇的に変わりました。時間は半分、でも成果は倍増。みんなが積極的に参加するようになったんです。

ファシリテーションって何?なぜ必要?

ファシリテーターの役割

ファシリテーターっていうのは、会議の司会者とはちょっと違う。参加者全員が積極的に参加できるように促して、チーム全体で良い結論を導き出すサポート役なんです。

薬局での例だと:

  • 司会者:「次の議題に移ります」「時間なので終了します」
  • ファシリテーター:「○○さんはどう思いますか?」「みんなの意見をまとめると…」

なぜファシリテーションが重要?

会議って、放っておくと声の大きい人の意見が通っちゃったり、内向的な人の貴重な意見が埋もれちゃったりするんですよね。

薬局でも、ベテランの薬剤師の意見が強くて、若い薬剤師が「実は現場でこんな問題が…」って思ってても言い出せない雰囲気がありました。でもファシリテーションを使うことで、みんなの意見を引き出せるようになったんです。

効果的な会議の事前準備

目的とゴールを明確化

「なんとなく定期的にやってる会議」じゃなくて、「何を決めたいのか」「どんな状態になれば成功か」を明確にする。これが超重要。

薬局での実例:

  • ❌「薬歴の件について話し合いましょう」
  • ⭕「薬歴入力時間を30%短縮する方法を今日決定します」

参加者の選定

「みんな集まれ」じゃなくて、その議題に関係する人だけを招集。人数が多すぎると発言しにくくなるし、関係ない人は時間の無駄になる。

理想は5-7人。10人を超えると、ファシリテーションが一気に難しくなります。

アジェンダの作成

会議の流れを事前に作って、参加者に共有する。時間配分も明記して、「この議題にこれだけの時間」って決めておく。

アジェンダ例

14:00-14:05 開始・今日のゴール確認
14:05-14:20 現状の課題共有
14:20-14:40 解決案のブレインストーミング
14:40-14:50 案の絞り込み・優先順位付け
14:50-15:00 次のアクション・担当者決定

会議開始時のファシリテーション

アイスブレイクで雰囲気作り

いきなり議題に入るんじゃなくて、軽い雰囲気作りから。「今週何か良いことありました?」「最近気になったニュースは?」みたいな簡単な話題で。

薬局では「今日接客してて面白かった患者さんの話」とかから始めることが多いです。2-3分でOK。

グラウンドルールの設定

会議のルールを最初に確認する。「スマホはサイレントモードで」「批判じゃなく建設的な意見を」「時間を守りましょう」みたいに。

みんなで合意してから始めることで、進行しやすくなります。

今日のゴール再確認

アジェンダを配ってあっても、改めて「今日は○○を決めることが目標です」って確認。参加者全員の意識を合わせる。

議論を活性化させるテクニック

質問力を鍛える

ファシリテーターの武器は「質問」。良い質問をすることで、参加者の発言を引き出す。

オープンクエスチョン

  • 「どう思いますか?」
  • 「他にはどんな方法がありますか?」
  • 「具体的にはどういうことでしょう?」

クローズドクエスチョン

  • 「AとB、どちらが良いですか?」
  • 「この案に賛成ですか?」

沈黙を怖がらない

質問した後の沈黙って気まずいけど、これは参加者が考えてる証拠。10-15秒は待ってみる。焦って自分で答えちゃダメ。

「みなさん、考える時間を取りますね」って言って、堂々と待つ。

全員参加を促す

「○○さんはどう思いますか?」って指名することも大事。でも圧迫感を与えないように、「もしよろしければ…」って配慮も必要。

薬局では「調剤現場の○○さんから見て、どうですか?」って、その人の専門性を認める聞き方をしてます。

意見をまとめる技術

視覚化する

ホワイトボードや付箋を使って、出た意見を見える形にする。みんなが同じ情報を共有できるし、議論が散らからない。

薬局では、問題点を赤い付箋、解決案を青い付箋に書いて分類してます。

構造化して整理

バラバラに出た意見を、カテゴリーごとに整理する。「コスト面」「効率面」「安全面」みたいに分けると、議論しやすくなる。

優先順位をつける

全部の案を実行するのは無理だから、重要度と実現可能性で優先順位をつける。「これは今すぐできる」「これは来月から」「これは長期的な課題」って。

対立を建設的に処理する方法

感情と意見を分ける

「○○さんの意見はダメ」じゃなくて「○○という案には課題がある」って、人格攻撃にならないように注意する。

「○○さんの気持ちもよく分かります。その上で、別の視点から見ると…」って感情も受け止めつつ、建設的に進める。

対立の背景を探る

表面的な対立の裏に、本当の問題があることが多い。「なぜそう思われるのですか?」「具体的にはどんな心配がありますか?」って掘り下げる。

薬局でも、「新しいシステム導入反対」の裏に「操作が覚えられるか不安」があったりする。本当の問題が見えれば、解決策も見つかる。

共通点を見つける

対立してる双方の共通点を見つけて、そこから話を進める。「お二人とも患者さんのことを第一に考えてらっしゃいますね」みたいに。

会議を時間内に収める技術

タイムキーパーを置く

ファシリテーターが時間も見てると大変だから、別の人にタイムキーパーをお願いする。「あと5分です」って合図してもらう。

パーキングロット活用

議題から外れた話は「パーキングロット」(駐車場)に一時的に置いておく。「これは大事な話ですが、別途時間を取って議論しましょう」って。

ホワイトボードの端に「後で話す項目」として書いておく。

時間配分を意識

各議題の時間配分を守る。「ブレインストーミングは15分でお願いします」「議論があと5分で終了です」って時間を意識させる。

決定事項を確実に実行させる方法

5W1Hで明確化

決まったことは曖昧にしないで、5W1Hで明確化する。

  • Who:誰が
  • What:何を
  • When:いつまでに
  • Where:どこで
  • Why:なぜ(目的)
  • How:どのように

次回確認のタイミング設定

「来週の会議で進捗確認します」「1ヶ月後にレビューしましょう」って、フォローアップのタイミングも決めておく。

議事録の共有

会議が終わったら24時間以内に議事録を共有。決定事項、担当者、期限を明記して、参加者全員に送る。

参加者のタイプ別対応

話しすぎる人

時間を独占しちゃう人には、「○○さんの意見、よく分かりました。他の方はいかがですか?」って他の人に振る。

感謝を示しつつ、他の人にも発言機会を作る。

全然話さない人

内向的な人には、「○○さん、何かお気づきの点はありますか?」って優しく声をかける。プレッシャーを与えない程度に。

事前に「今度の会議で○○について聞かせてもらえる?」って個別に相談しておくのも効果的。

批判ばかりする人

「なぜダメだと思われるのか、具体的に教えてください」「では、どうしたら改善できるでしょうか?」って建設的な方向に誘導する。

批判を否定するんじゃなくて、改善につなげる。

話が脱線する人

「面白いお話ですね。今の議題が終わったら詳しく聞かせてください」って、話を一旦止めて議題に戻る。

相手の話を否定せず、タイミングを変える提案をする。

オンライン会議のファシリテーション

技術的な準備

音声、画像のチェックは事前に。「聞こえますか?」「画面共有できてますか?」で時間を取られるのは避ける。

画面共有の準備、資料の準備も事前に完了させておく。

参加者の管理

オンラインだと表情が読みにくいから、意識的に名前を呼んで発言を促す。「○○さん、どう思われますか?」って。

チャット機能も活用して、質問や意見を書いてもらう。

集中力の維持

オンライン会議は集中力が続きにくいから、こまめに休憩を入れる。1時間以上なら途中で5分休憩。

「みなさん、ちょっとストレッチしませんか?」って気分転換も大事。

会議後のフォローアップ

議事録の共有

決定事項、アクションアイテム、担当者、期限を明記した議事録を24時間以内に共有。

テンプレートを作っておくと効率的:

【日時】2025/08/25 14:00-15:00
【参加者】○○、△△、□□
【決定事項】
1. ○○を来月から実施(担当:△△さん、期限:9/30)
【次回会議】9/1(月)14:00-

進捗の確認

決まったことが実行されてるか、定期的にチェック。「先月決まった○○の件、いかがですか?」って。

個別にフォローすることも大事。会議で決まったことが放置されがち。

改善点の振り返り

「今日の会議はどうでしたか?」「もっと良くするにはどうすればいいでしょう?」って振り返りの時間も取る。

ファシリテーションも改善し続けることが大切。

まとめ:ファシリテーションはチームを変える技術

会議ファシリテーションって、単なる司会技術じゃなくて、チーム全体のパフォーマンスを向上させる重要なスキル。みんなの意見を引き出して、より良い結論を導き出すための技術なんです。

薬局での経験を通じて学んだのは、ファシリテーションがうまくいくとチームの一体感が生まれるってこと。「自分の意見が聞いてもらえた」「みんなで決めた」って実感があると、決定事項の実行率も格段に上がる。

最初はうまくいかないかもしれないけど、意識して練習してるうちに必ず上達します。質問の仕方、沈黙の使い方、まとめ方、時間管理…全部技術だから、練習すれば身につく。

「会議が長いのに何も決まらない」「みんなが参加してくれない」って悩んでる人は、ぜひファシリテーションを試してみてください。きっと会議の質が変わるし、チーム全体の雰囲気も良くなるはず。

最後に、ファシリテーターの一番大事な心構えは「自分が主役じゃない」ってこと。参加者が主役で、ファシリテーターはそのサポート役。みんなが気持ちよく参加できて、良い結論が出るように支援するのが役割です。

一緒に効果的な会議を作っていきましょう!薬局でも他の職場でも、きっと役に立つスキルだと思います。

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この記事を書いた人

調剤薬局で働く現役薬剤師です。
医療現場の非効率さに疑問を持ち、独学でプログラミングを習得しました。
今では、ReactやPythonを使って現場の業務を効率化するツールを自作しています。
このブログでは、医療や薬局業務に役立つIT活用術や、プログラミング初心者の方に向けた実践的な学習ノウハウを発信しています。

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